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今月は日本人の外國(guó)人との接し方が下手だと言う話をします。日本人は伝統(tǒng)をしっかり守って、威厳を保ってきたのですが、近年それがおぼつかなくなってきました。寫(xiě)真は渋谷。
先月は慎獨(dú)(しんどく)の話をしました。誰(shuí)が見(jiàn)ていなくても自分を修めることができるようになる事が大事です。また、呂新吾では深沈厚重(しんちんこうじゅう)の人のほうが聡明才弁(そうめいさいべん)よりも大事だと言いました。更に威厳をどう身につけるのかの話もしました。なかなかできることではありません。
今月は日本人の外國(guó)人との接し方が下手だと言う話をします。日本人は伝統(tǒng)をしっかり守って、威厳を保ってきたのですが、近年それがおぼつかなくなってきました。戦後の教育のせいです。聡明才弁を目指してきたからです。そうした精神面での修練は戦後、疎かになってしまいました。教育勅語(yǔ)の話をすると、眉をひそめる人がいますが、そうした徳育教育を受けてこなかったからです。
今月はこうした日本人の対応の仕方が外國(guó)人に対してはどうなのかを検討してみたいと思います。日本人は外國(guó)人から受け容れられていないようです。それはなぜでしょうか。英語(yǔ)が出來(lái)ないし、できる必要がないことも事実です。海外から鎖國(guó)していても、困らないからです。でもこれからグローバル化がどんどん進(jìn)んでいったら、今のままでいいのでしょうか。
日本人は日本語(yǔ)で歴史を勉強(qiáng)してきました。英語(yǔ)の文獻(xiàn)の內(nèi)容とは多々異なっています。そうしたことを日本人は知りません。日本語(yǔ)のウィキペディアと英語(yǔ)のそれとは內(nèi)容が異なります。ですので、日本人が正しいと思っていることが、果たして外國(guó)人に正しいと思われているのでしょうか。
正しいとは思われていないのです。例えば、慰安婦しかり、南京大虐殺しかり、東京裁判しかりです。また、外國(guó)が問(wèn)題にしている課題に対して、日本人は関心を持っていません。直接生活に関係ないからです。かつて、ある著名な新聞紙の記者が言いました。「日本人が関心を持っていない內(nèi)容の記事はとりあげません?!?/p>
そうなると日本人の世界観はまるで象さんの足だけに関心を持ってしまう危険性があります。目先の現(xiàn)象とか、日々の行動(dòng)にとらわれていると、將來(lái)の動(dòng)きを見(jiàn)失ってしまいます。私は海外の情報(bào)を英語(yǔ)で勉強(qiáng)したり、議論したりしてきていますが、そうした?jī)?nèi)容の話をYouTubeに掲載すると、噓を言っていると言う批判が多々來(lái)ます。また、日本はITが世界で最も進(jìn)んでいると考えている人がいますが、それも大間違いです。日本はもうすでに、IT革命の波から取り殘されているのです。
歴史問(wèn)題に関しても、日本人は日本語(yǔ)でしか議論してきませんでした。そうしてそれなりの結(jié)論を出してから、外國(guó)人の意見(jiàn)を聞こうとして來(lái)ました。だから相手とのギャップが埋まらないままに時(shí)が経過(guò)して來(lái)たのです。そもそも、日本人はGHQのWar Guilt Information Programのために、日本の近代史を勉強(qiáng)することをしませんでした。だから、日韓併合の歴史を知りません。日中戦爭(zhēng)を知りません。大東亜戦爭(zhēng)も知りません。そして、中國(guó)や韓國(guó)から日本軍が行なった戦爭(zhēng)犯罪についてその責(zé)任を追求されても、その何たるかを知らないので、ただただ謝罪して來(lái)ました。今の世界の問(wèn)題にしても報(bào)道機(jī)関が選択して、翻訳された新聞にしか目を通さないので、報(bào)道機(jī)関が偏っていれば偏ったまま受け入れてきました。日本の政府も慰安婦とか大東亜戦爭(zhēng)に関して、今まで間違って言ってきたことを修正しません。
何ということでしょう。これではまるで、日本が精神面での鎖國(guó)を未だにしていることに他なりません。日韓問(wèn)題が白熱していますが、その対応も、過(guò)去の歴史を踏まえていません。英語(yǔ)の世界では米中貿(mào)易戦爭(zhēng)では日本の名前も出てきません。ホアウェイの5G問(wèn)題も米中でやり取りしているだけで、日本の名前は出てきません。日本の新聞に書(shū)いてあることと違います。エコノミストは2030年におけるEVのマーケットはアメリカ、中國(guó)、EUと言っていて、トヨタがでてこないのです。日本人が海外の人達(dá)と交わらないからです。これは大きな問(wèn)題を?qū)?lái)に引っ張っています。そうした問(wèn)題を今の日本人は大きな問(wèn)題だという認(rèn)識(shí)を持っていないことが大きな問(wèn)題だと思います。
■筆者プロフィール:海野恵一
1948年生まれ。東京大學(xué)経済學(xué)部卒業(yè)後、アーサー?アンダーセン(現(xiàn)?アクセンチュア)入社。以來(lái)30年にわたり、ITシステム導(dǎo)入や海外展開(kāi)による組織変革の手法について日本企業(yè)にコンサルティングを行う。アクセンチュアの代表取締役を経て、2004年、スウィングバイ株式會(huì)社を設(shè)立し代表取締役に就任。2004年に森田明彥元?dú)叭招侣務(wù)撜h委員長(zhǎng)、佐藤元中國(guó)大使、宮崎勇元経済企畫(huà)庁長(zhǎng)官と一緒に「天津日中大學(xué)院」の理事に就任。この大學(xué)院は人材育成を通じて日中の相互理解を深めることを目的に、日中が初めて共同で設(shè)立した大學(xué)院である。2007年、大連市星海友誼賞受賞。現(xiàn)在はグローバルリーダー育成のために、海野塾を主宰し、英語(yǔ)で、世界の政治、経済、外交、軍事を教えている。海外事業(yè)展開(kāi)支援も行っている。
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