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初めて出會(huì)う外國(guó)人が、その國(guó)に対する印象を左右することはよくある。青島理工大學(xué)の李丙垚さんは、生まれて初めて日本人に出會(huì)った時(shí)の率直な感想を、作文につづっている。資料寫(xiě)真。
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初めて出會(huì)う外國(guó)人が、その國(guó)に対する印象を左右することはよくある。青島理工大學(xué)の李丙垚さんは、生まれて初めて日本人に出會(huì)った時(shí)の率直な感想を、作文に次のようにつづっている。
「この慌しい世の中にも、こんなに美しくて溫かい気持ちがあるのか」と人生で初めて日本人に會(huì)った時(shí)、僕はこう感じた。
大學(xué)一年生のときスピーチコンテストに応援に行った時(shí)だ。始まる前に、スピーチコンテストの會(huì)場(chǎng)を探している日本人が中國(guó)人の案內(nèi)係に、「あのう、ちょっとすみません」と話しかけた。「はい、おはようございます。どうされましたか」「會(huì)場(chǎng)のホールはどちらでしょうか」と丁寧に聞き、行き方が分かると「助かりました。ありがとうございます」とその日本人は何度も頭を下げてお禮を言っていた。何かおかしいと思った。會(huì)場(chǎng)まで誘導(dǎo)することは案內(nèi)係の仕事だから、何もそんなに頭を下げる必要はないのではないか。
また、先日初めて日本人の案內(nèi)を頼まれた。ある會(huì)社の社長(zhǎng)が中國(guó)に出張に來(lái)るということだった??崭郅蓼怯à诵肖鹊街博`トから出てきたのは、優(yōu)しい顔の普通のおじいさんだった。日本人の社長(zhǎng)は革靴もはかないし、動(dòng)きやすい服裝で仕事をするのかと、想像とは全く違っていたことに少し驚いた。
「初めまして、巖井と申します」とすぐに名刺をくれた。僕のような學(xué)生に頭を下げて、ちゃんとあいさつをしてくれた。うまく案內(nèi)役が務(wù)まるかどうか不安でいっぱいな気持ちの中で、「今日はラッキーかもしれない。特別な優(yōu)しい日本人に會(huì)ったのかもしれない」と一瞬思った。
巖井社長(zhǎng)は大阪出身で、関西弁しか話せなかった。やはり関西弁が混ざった日本語(yǔ)はさらに難しく何度も聞き直さなければならなかった。仕事を止めてしまう度に、自分の日本語(yǔ)力のなさをはずかしく思った。巖井社長(zhǎng)は不満な様子を見(jiàn)せてくれるどころか、「すんません。関西弁しかどうも出てこんのですわ」と何度も僕に謝るではないか。お年寄りの立派な社長(zhǎng)さんがなぜ大學(xué)二年生の若造に向かって何度も「ごめんな」を繰り返すのだろうか。巖井社長(zhǎng)は特別人柄がいい方なのだろうか。やさしい巖井社長(zhǎng)のおかげで無(wú)事に任務(wù)を終えることができた。
その夜、北京で日系の貿(mào)易會(huì)社に勤めている兄に連絡(luò)し、巖井社長(zhǎng)の人柄について話した。意外にも兄は巖井社長(zhǎng)のような人のことを「典型的な日本人だよ」と言った。日本人との仕事は會(huì)議にしろ、メールのやり取りにしろ、大変スムーズにいくということだった。まず、相手のことを考えて仕事を進(jìn)めるのが日本式だと兄は言った。
あのスピーチコンテストの會(huì)場(chǎng)で道を?qū)い亭皮い咳毡救摔韦长趣激こ訾丹欷俊:味趣猡Yを言い、道を?qū)い亭茣r(shí)間をとってしまったであろうことを詫びていた。あの日本人と巖井社長(zhǎng)は年齢は違うが振る舞いはすごく似ている。
日本人のどの親が子どもに「人に迷惑をかけないように」と最初に言ったのだろうか。今や日本人のどの家庭でも共通した価値観になっていることがアニメを見(jiàn)ていても感じられる。日本の個(gè)々の家庭で養(yǎng)われたこの気持ちが外國(guó)に出ていく日本人によってどんどん海外で日本人の振る舞いやマナーとして評(píng)判になっているのだと思う。日本人に接觸すればするほど、他人に迷惑をかけるまいという態(tài)度がいろいろな行動(dòng)に現(xiàn)れていることが分かった。
兵士がグローバルな戦場(chǎng)で突撃しているような今の世の中において、「まず、相手のことを考えて、決して迷惑をかけない」という余裕の精神は社會(huì)に安らぎを與えてくれる。より多くの人がこんなやさしい気持ちを持っていたら、癒される兵士がもっと多くなり、兵士になる必要がなくなるかもしれない。目に見(jiàn)えないやさしさや安らぎは國(guó)境を超えて中國(guó)の若者を魅了している。(編集/北田)
※本文は、第十四回中國(guó)人の日本語(yǔ)作文コンクール受賞作品集「中國(guó)の若者が見(jiàn)つけた日本の新しい魅力」(段躍中編、日本僑報(bào)社、2018年)より、李丙垚さん(青島理工大學(xué))の作品「どうか、このやさしい気持ちを」を編集したものです。文中の表現(xiàn)は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報(bào)社の許可を得て掲載しています。
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