中國(guó)メディアの新浪網(wǎng)は6月20日付で、中國(guó)がロシア製のSu-35戦闘機(jī)を追加購(gòu)入する可能性があるとする論説を掲載した。性能面では評(píng)価できないが、中國(guó)にとって自國(guó)の舊式戦闘機(jī)を退役させることが急務(wù)であるため、自國(guó)の新型機(jī)製造能力では追いつかない分を、少數(shù)だけ輸入するとした。

論説は、中國(guó)空軍が2018年に行った模擬戦で、國(guó)産のJ-10C（殲10C）が、輸入機(jī)であるSu-35を圧倒したと紹介。特に、レーダーの性能に格段の差があるという。近距離での戦闘でも、PL-10（霹靂10）空対空ミサイルを搭載したJ-10CはSu-35に遜色はさほどなかったという。

中國(guó)は特にSu-35の電子裝置に満足しておらず、18年5月には購(gòu)入したSu-35をロシアに戻して、中國(guó)製の空対空遠(yuǎn)距離ミサイルや情報(bào)化ヘルメットの使用を可能にし、さらに火力管制用電子機(jī)器を換裝したところ、「中國(guó)バージョンSu-35」は、「オリジナルSu-35」よりもはるかに優(yōu)秀になったという。

論説は、中國(guó)では新型戦闘機(jī)が次々に登場(chǎng)している一方で、空軍が現(xiàn)在も大量の第2世代ジェット戦闘機(jī)を保有している問題があると指摘。第2世代戦闘機(jī)の具體的な機(jī)種名は紹介しなかったが、合計(jì)400機(jī)ほどを保有するJ-7やJ-8を指すと思われる。J-7はソ連のMiG-21を參考に作られた戦闘機(jī)で、運(yùn)用開始は1967年、J-8はJ-7の拡大発展型で運(yùn)用開始は80年だ。

両機(jī)種の土臺(tái)となったMiG-21は初飛行が55年で運(yùn)用開始は59年。その後も改良が続けられて、最終的には1萬(wàn)機(jī)以上が製造された。戦後の戦闘機(jī)の中では「?jìng)茏鳈C(jī)」の一つとされているが、改良を重ねたとしても現(xiàn)在になっては舊式機(jī)だ。中國(guó)が60年代後半になりJ-7を登場(chǎng)させたのは、ソ連との関係が60年ごろに悪化したため支援を受けられなくなり、戦闘機(jī)開発が當(dāng)時(shí)の中國(guó)の技術(shù)力では「手に余る」難事になったからという。

中國(guó)空軍はJ-7を第一線から退け、J-8も退けつつあるとしている。新浪網(wǎng)の論説は、それでも第2世代戦闘機(jī)の退役を急いだ場(chǎng)合、國(guó)內(nèi)での新型戦闘機(jī)の生産能力の限界を超えて、戦闘機(jī)の配備に「大きな穴」が開くと指摘。國(guó)內(nèi)生産では不足する少數(shù)を購(gòu)入して、空軍戦闘力の「穴」を補(bǔ)填する可能性があると論じた。

論説によると、Su-35の航続距離と飛行性能については、中國(guó)でも高く評(píng)価されいるという。Su-35の航続距離については、2017年にロシアのパイロットがSu-35を操縦して自國(guó)の飛行場(chǎng)を出発し、空中給油なしで約4000キロ離れた中國(guó)南部の基地まで飛行したことがあったという。また、中國(guó)軍のパイロットは、Su-35では推力偏向（スラスト?ベクタリング）と操縦システムが完璧に結(jié)合しているとして、稱賛を惜しまないという。

論説はさらに、中國(guó)はSu-27シリーズの戦闘機(jī)を長(zhǎng)い期間に渡り使用してきたので、スホーイ製戦闘機(jī)の扱いに慣れていることも、有利な點(diǎn)とした。中國(guó)が登場(chǎng)させた、J-11シリーズやJ-15、J-16などはいずれも、Su-27をベースに中國(guó)で開発された機(jī)體だ。

なお、中國(guó)がJ-11などを開発した際には、ロシア側(cè)が「無許可で変更して新しい機(jī)體を完成させた」と抗議したこともあったが、結(jié)局は「うやむや」になった。ロシアとしては自國(guó)の軍需産業(yè)のレベルを維持するために、大量の資金を必要としている。中國(guó)は航空機(jī)エンジンを含め、ロシアから大量の兵器を輸入している「上得意」であるため、ロシア側(cè)が追及を斷念したとの見方がある。

記事はSu-35について改めて、ロシアがさまざまな経験に基づいて完成させた「Su-27の最終バージョン」と評(píng)価。中國(guó)はSu-35を購(gòu)入した場(chǎng)合、「自國(guó)版Su-27シリーズ」を改良するための「もっともよい模範(fàn)になる」と主張した。（翻訳?編集/如月隼人）