拡大
君主を説得することは難しい。それは君主を説くに相応しい知識(shí)を身につけることが難しいのではない。また弁舌爽やかに自分の意見をはっきりと伝えることでもない。さらに自在に弁じたてて言いたいことを全て言い盡くすことが難しいのでもない。寫真は東京。
前回は生まれたままの心と善悪の判斷基準(zhǔn)について話をしました。その前の回では善悪の判斷はあなたが決めるのではありませんということをお話しました。決めるのは相手の人であり、あなたではないと言いました。昨日、私の運(yùn)営している海野塾では韓非子を講義しました。メルボルン大學(xué)のDavid Holm教授の大學(xué)院での講義の內(nèi)容を解説しました。その中の説難(ぜいなん)の一説で、韓非子は以下のようなことを言ったのです。
君主を説得することは難しい。
それは君主を説くに相応しい知識(shí)を身につけることが難しいのではない。また弁舌爽やかに自分の意見をはっきりと伝えることでもない。さらに自在に弁じたてて言いたいことを全て言い盡くすことが難しいのでもない。その難しさとは、相手の心を読みとった上で、自分の意見をそれに當(dāng)てはめることができるかにあるのだ。
この相手の心を読みとることすら、できない人が多いのです。私も最近、ある偉い方からそうした指摘を暗に受けて、ハッと気が付きました。相手の立場とか相手の心理を全く読んでいなかったのです。それで、私の提案はだめだったと勝手に解釈していました。私に指摘をした方は私の勝手に考えている姿勢を批判してくれました。70過ぎても、こうしたことがあります。しかもこうしたことを教えている立場にあるにもかかわらず、こうした過ちを犯します。ですから、若い方はもっとその可能性が高いはずです。今回は更に話を進(jìn)めて、自分の対応する心の狀態(tài)についてお話をします。
対応する相手によって心が動(dòng)いてはいけません。
四書五経の「大學(xué)」に次のような言葉があります。
人は家族や親族に対しては、その愛情に溺れて偏った判斷をします。人は身分の低い者にたいしては、賤しみ蔑みの感情にとらわれて偏った判斷をします。人は身分の高い者に対しては畏敬の念に惑わされて偏った判斷をします。人は困窮している者に対しては憐憫の情にほだされて偏った判斷をします。人は気ままに暮らしてなまける者に対しては安楽に流されて偏ってしまいます。
現(xiàn)在でも、中國人とか韓國人だと彼らを卑下して、彼らの話を聞こうとしない日本人は多いです。それではだめなのです。こうしたことはなかなか出來ないことですが、どのような相手に対しても、同じ姿勢で対応が出來なければなりません。そうした姿勢が取れないと余裕を持って、相手と會(huì)話をすることが出來ませんし、また、きちんと相手を理解することも出來ないのです。
好きでない相手に対しても、その善いところを知ろうとする心構(gòu)えが大事です。そのためには相手の気持ちをいつも受け入れられるような自分の姿勢が大事になります。相手から疑われてしまうような態(tài)度では相手の心を開くことはできません。相手の欠點(diǎn)に目をつぶって、どんなに腹が立っていても、相手の言う言葉に耐えることはなかなかできることではありません。そうした修練の最も適した相手が家庭であり、妻なのです。
だから、よく家庭と職場が両立できるかということを議論する方がいますが、そうした議論は的を得ていません。家庭があって、そこでの妻との會(huì)話がとりもなおさず、仕事につながっていくのです。仕事と家庭の両立という考え方はナンセンスです。「大學(xué)」の修身斉家治國平天下で言うところの「斉家」とは「妻を理解し、耐える」ことであり、それが「修身」に通じ、仕事に直結(jié)するのです。ですから、家庭におけるあなたの行動(dòng)とか発言が取りも直さず、企業(yè)にもそのまま反映されるということなのです。
今回は相手の話を聞くときの姿勢についての話をしました。私の妻が「あなた先程、ヤフオクで買った本を売った人は詐欺師だと言ったわよね?!工妊预盲皮郡韦?、私は「そんな事は言っていない?!工确凑摛筏蓼筏?。確かに買った本は買おうとした本なので、そんな事は言わないのですが、彼女がそう言ったのです。彼女とは言った言わないで口論になりました。ですので、こうしたときには「そうか。そう言ったかもしれないな。まずいことを言ってしまったな。」とかるく、答えればいいのです。その場で、心が動(dòng)いてはいけないのです。
■筆者プロフィール:海野恵一
1948年生まれ。東京大學(xué)経済學(xué)部卒業(yè)後、アーサー?アンダーセン(現(xiàn)?アクセンチュア)入社。以來30年にわたり、ITシステム導(dǎo)入や海外展開による組織変革の手法について日本企業(yè)にコンサルティングを行う。アクセンチュアの代表取締役を経て、2004年、スウィングバイ株式會(huì)社を設(shè)立し代表取締役に就任。2004年に森田明彥元?dú)叭招侣務(wù)撜h委員長、佐藤元中國大使、宮崎勇元経済企畫庁長官と一緒に「天津日中大學(xué)院」の理事に就任。この大學(xué)院は人材育成を通じて日中の相互理解を深めることを目的に、日中が初めて共同で設(shè)立した大學(xué)院である。2007年、大連市星海友誼賞受賞?,F(xiàn)在はグローバルリーダー育成のために、海野塾を主宰し、英語で、世界の政治、経済、外交、軍事を教えている。海外事業(yè)展開支援も行っている。
著書はこちら(amazon)
facebookはこちら
海野恵一
2019/5/1
海野恵一
2019/3/28
海野恵一
2019/2/10
海野恵一
2019/1/8
海野恵一
2018/11/30
ピックアップ
we`re
RecordChina
この記事のコメントを見る