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韓國(guó)の仁川女子商業(yè)高校に殘る「仁川神社」を訪ねた。
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韓國(guó)「百済」の始祖伝説によれば、仁川は紀(jì)元前18年頃、沸流(ピリュ)が建國(guó)した彌鄒忽(ミチュホル)の都だった。仁川はもともと百済に屬したが、5世紀(jì)以降は高句麗や統(tǒng)一新羅の領(lǐng)土となり、買(mǎi)召忽(メソホル)と呼ばれていた。高麗時(shí)代に仁州慶源府となった。李朝朝鮮太祖元年(西暦1392年)に仁州と復(fù)名し、太宗13年(西暦1413年)に仁川郡になった。1876年(明治9年)、日朝修好條規(guī)(江華條約)によって開(kāi)港し當(dāng)時(shí)の人口はわずか4700人余りの漁村であったが、その利便性の高さから大きく発展した。
1882年1月、條規(guī)に基づいて日本領(lǐng)事館が建設(shè)された。日本統(tǒng)治時(shí)代に仁川府(じんせんふ)が設(shè)置され、1949年に仁川府は仁川市と改稱した。朝鮮戦爭(zhēng)1950年9月、國(guó)際連合軍は仁川上陸作戦を敢行し戦局が一変した?,F(xiàn)在は、首都ソウルから40キロ圏に位置する港灣都市であり、內(nèi)陸にあるソウルの外港として発展している。
日朝友好條規(guī)(江華條約)を契機(jī)に、日本人が居住するために設(shè)けられた租界が発展、日本からの移住者で人口が増えて近代的な街が築かれた。租界制度は韓國(guó)併合(1910年)後に廃止されたが、當(dāng)時(shí)1.2萬(wàn)人の日本人が仁川に住んでいた。1945年、日本の敗戦によって韓國(guó)に戻されたが、伝統(tǒng)的な建物は老朽化などで解體されたものを除いて殘った。この日本租界地の西に1884年から清國(guó)租界地(現(xiàn)在のチャイナタウン)が広がっていた。その日清租界地境界にある階段が歴史の生き証人で、東側(cè)に日本式燈篭、西側(cè)には中國(guó)式石塔と、ここが境目の階段であることが見(jiàn)て分かる。韓國(guó)併合前に朝鮮半島には、釜山(3萬(wàn)人)?元山(8千人)?馬山(4.6千人)?仁川(1.2萬(wàn)人)の日本租界地があった。
現(xiàn)在の中區(qū)庁舎は1882年に作られた日本領(lǐng)事館跡である。戦後は仁川府庁舎になり、現(xiàn)在は區(qū)役所になった。玄関から入ると二階に上がる石の階段があるが、玄関付近の石造りとあわせ日本建築であることがすぐ分かる(寫(xiě)真1)。
區(qū)庁舎の一ブロック南の道路沿いは、當(dāng)時(shí)の仁川日本租界地街である。第一銀行(現(xiàn)みずほ銀行)?第十ハ銀行?第五十八銀行などがあった。その日本人街をほぼまっすぐ東南に向かうと仁川公園と仁川神社があった。地下鉄新浦駅から3分程の仁川女子商業(yè)高等學(xué)校の敷地內(nèi)に、2本の鳥(niǎo)居石柱痕跡と石燈篭が現(xiàn)存することに驚いた。しかも石燈篭には昭和19年2月と刻まれ、周辺には玉垣跡の石柱が無(wú)造作に置かれていた。まさにここが、日本の仁川神社であった(地図1)。朝鮮半島には1000に近い日本式神社が存在したが、石燈篭がそのまま立っているのはここだけだろう。地図を見(jiàn)ると仁川神社の北には東本願(yuàn)寺もあった。
■筆者プロフィール:工藤 和直
1953年、宮崎市生まれ。1977年九州大學(xué)大學(xué)院工學(xué)研究科修了。韓國(guó)で電子技術(shù)を教えていたことが認(rèn)められ、2001年2月、韓國(guó)電子産業(yè)振興會(huì)より電子産業(yè)大賞受賞。2004年1月より中國(guó)江蘇省蘇州市で蘇州住電裝有限公司董事総経理として新會(huì)社を立上げ、2008年からは住友電裝株式會(huì)社執(zhí)行役員兼務(wù)。2013年には蘇州日商倶楽部(商工會(huì))會(huì)長(zhǎng)として、蘇州市ある日系2500社、約1萬(wàn)人の邦人と共に、日中友好にも貢獻(xiàn)してきた。2015年からは最高顧問(wèn)として中國(guó)関係會(huì)社を指導(dǎo)する傍ら、現(xiàn)在も中國(guó)関係會(huì)社で駐在13年半の経験を生かして活躍中。中國(guó)や日本で「チャイナリスク下でのビジネスの進(jìn)め方」など多方面で講演會(huì)を行い、「蘇州たより」「蘇州たより2」などの著作がある。
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