1．中國の危険化學(xué)品業(yè)界の基本的な定義と分類

【その他の寫真】

危険化學(xué)品とは、可燃性、爆発性、毒性、有害、および放射性等の特性を持つ化學(xué)品を指す。輸送、取扱い、保管、および保管中に死傷者や財産の損害を引き起こす可能性があり、特別な保護を必要とする化學(xué)物質(zhì)である。通常使用される危険化學(xué)品は、主な危険特性に応じて、8つのカテゴリーに分類されている。

2．減少しない中國の危険化學(xué)品の事故と事故死傷者

「中國化學(xué)品セーフティーネット」と「中國化學(xué)品安全協(xié)會」の公式ウェブサイトが公開したデータによると、2013年から2019年まで、中國では合計5513件の危険化學(xué)品事故が発生している。 2015年に天津港で爆発事故を起こした後、中國政府は危険化學(xué)品の管理を強化したことで、事故の件數(shù)は減少したが、それでも2019年では30件以上の事故を起こしている。公表されていない事故を含めればさらに多いと推測される。

一方、危険化學(xué)品事故による死傷者は、2013年から2019年までに5592人が負傷し、2560人が死亡している。その中で、2015年の天津港の爆発は死傷者數(shù)で最大である。ちなみに昨年の危険化學(xué)品事故では750人が負傷し、144人が死亡している。

3．中國の危険化學(xué)品 生産量が増加

「危険化學(xué)品目録」には2828品目の危険化學(xué)品がある。石油化學(xué)、製薬等の業(yè)界にとって、あらゆる種類の危険化學(xué)品は生産に不可欠な原材料である?；瘜W(xué)工業(yè)の急成長で、危険化學(xué)品の生産量も増加した。國家統(tǒng)計局のデータによると、2019年の中國の硫酸、苛性ソーダ、ソーダ灰の生産量は、それぞれ8935．7萬トン、3464．4萬トン、2887．7萬トンで、前年比1．2％、0．5％、7．6％増加した。

4．中國の危険化學(xué)品主要生産地

2019年1月9日、國務(wù)院安全委員會弁公室が「危険化學(xué)品の重點県における専門家指導(dǎo)サービスの実施に関する通知」を公布し、2019年1月から2021年12月まで53の危険化學(xué)品調(diào)査の実施を決定し、全國の53の主要危険化學(xué)品重點県リスト及び30の省?市?自治區(qū)?新疆生産建設(shè)兵団のリストを公表した。重點県の分布では重點県數(shù)が最多省および自治區(qū)は、河北、遼寧、江蘇、浙江、山東である。

5．中國の危険化學(xué)品のパッケージ?容器低品質(zhì)で甚大な損失

現(xiàn)在、危険化學(xué)品の一般的なパッケージ?容器は、ドラム缶（鋼板溶接ドラム缶、ブリキドラム缶）、プラスチックドラム缶、麻袋、プラスチックバッグである。中國の危険化學(xué)品のパッケージ品質(zhì)は悪く、輸送中パッケージの損壊が多く深刻化している。危険化學(xué)品のパッケージ損傷によって引き起こされる火災(zāi)、爆発、腐食やその他の事故の直接的損失は、年間數(shù)百萬元（數(shù)千億円）にも上る。危険化學(xué)品に使用されるプラスチック容器は、高い難分解性と低リサイクル等で環(huán)境への負荷が大きいため、中國政府は段階的な標準化とプラスチック材料の使用制限を?qū)g施している。これはプラスチック容器業(yè)界の市場成長を阻害している。2019年のプラスチック容器の全國生産量は8萬1842萬トンであった。一方、金屬パッケージでは、2019年1月から12月、全國金屬包裝容器業(yè)界の売り上げは前年比5．26％増の1167億3000萬元（約1兆8300億円）に達した。昨年、全國金屬包裝容器業(yè)界の生産高上位5地域は、広東省、浙江省、福建省、遼寧省、江蘇省である。

6．中國の危険化學(xué)品輸送の主役はバンとタンクローリ

危険化學(xué)品の輸送車両は、國民経済の発展と密接に関係している。中國経済の急成長と自動車業(yè)界の急成長に伴い、石油化學(xué)工業(yè)業(yè)界の成長を促進された。同時に危険化學(xué)品の輸送車両の需要も急速に伸びた。

中國の危険化學(xué)品物輸送車両は主にバンとタンクローリだ?，F(xiàn)在この2種類の車両生産は安定している、昨年のバン型特殊車両の累計生産量は85萬5400臺で、前年比6．4％増となった。他方タンクローリ特殊車両は2019年、累計で15萬4800臺となり、前年比24．9％増となった。

中國の危険化學(xué)品業(yè)界は、低レベル危険物ペッケージの損壊による経済損失と頻繁に起こる事故、いずれも環(huán)境汚染に直結(jié)する重大課題に直面している。

■筆者プロフィール：內(nèi)藤 康行

1950年生まれ。橫浜在住。中學(xué)生時代、図書館で「西遊記」を読後、中國に興味を持ち、臺灣で中國語を?qū)Wぶ。以來40年近く中國との関わりを持ち現(xiàn)在に至る。中國の環(huán)境全般と環(huán)境（水、大気、土壌）に関わるビジネスを?qū)熼Tとするコンサルタント、中國環(huán)境事情リサーチャーとして情報を発信している。著書に「中國水ビジネス市場における水ビジネスメジャーの現(xiàn)狀」（用水と廃水2016?9）、「中國水ビジネス産業(yè)の現(xiàn)狀と今後の方向性」（用水と廃水2016?3）、「中國の農(nóng)村汚染の現(xiàn)狀と対策」（CWR定期レポ）など。