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20日、獨ラジオ局ドイチェ?ヴェレ中國語サイトは記事「中國の知識人が見た反日デモ」を掲載した。尖閣諸島問題を巡って巻き起こった反日デモと暴動について、多くの知識人が自身の意見を発表している。寫真は重慶の反日デモ。
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2012年9月20日、獨ラジオ局ドイチェ?ヴェレ中國語サイトは記事「中國の知識人が見た反日デモ」を掲載した。尖閣諸島問題を巡って巻き起こった反日デモと暴動について、多くの知識人が自身の意見を発表している。
【その他の寫真】
中國社會科學院農(nóng)村発展研究所の于建●(ユー?ジエンロン、●は山へんに栄)研究員は、今回の暴動を「民衆(zhòng)の不満の発散であり、政府は社會秩序が失われた原因と関係者の責任を追究し、メディアはナショナリズムの危険性を検討すべきだ」と述べている。
蕓術(shù)家の艾未未(アイ?ウェイウェイ)氏は「中國で最後に起こった『本當の』デモは1989年の天安門広場のデモだった。今回も自発的な行動に見せかけようとしているが、細かな部分で綿密に計畫されていることは明らかで、指導者たちが民意を弄ぶ手法の幼稚さは1960年代を思わせる」と語った。
香港中文大學の周保松(ジョウ?バオソン)氏は「國を愛していないわけではないが、この黨、この政府のために心から愛することができない。今の私たちが努力しているのは、いつの日か何の迷いもなく國を愛せる日が來てほしいからだ」と述べた。
北京大學でメディアを研究する胡泳(フー?ヨン)氏は「私たちの望みは人々が愛國心によって他國からの抑圧に抵抗することであって、政府が國民の愛國心を利用して他國を抑圧することではない。私たちの望みは國が國民を幸せにすることであって、國民が國のために犠牲になることではない」とコメントしている。
経済學者の許小年(シュー?シャオニエン)氏は「中國人がこれまで溜めこんできた憤りは、強者から蹂躙(じゅうりん)を受けたからだが、彼らは強者に反抗するのではなく、弱者に向かって発散している。魯迅先生の描いた阿Qは今でも中國人の典型だ。同じ國の人間が恐怖で外に出られなくなる愛國など、聞いたこともない」と批判した。
華東師範大學の劉●(リウ?チン、●は「敬」の下に「手」)教授は「長年にわたり中日関係は好転と悪化を繰り返し、國內(nèi)には多くの反日派や、一部の親日派を生んだ。だが、知日派にお目にかかることはない。われわれはこの恨み骨髄に徹する隣人について、どれだけ理解しているだろう。あちらの國民と政府は何を考え、どのような考え方の違いがあるのだろう。民國期には多くの知日派がいたが、今ではほとんど存在しない。民族全體がムードに流されるままになっている」と述べた。
上のような批判や思考が、反日デモに対して何らかの影響があったようには見えないが、一部知識人が社會運動における自身の役割について反省するきっかけとなったようだ。(翻訳?編集/岡本悠馬)
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