北岡 裕 2018年9月16日(日) 14時(shí)40分
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先日、在日朝鮮人の友人が誘ってくれた暑気払いに出席した。焼肉と豬鍋とスッポンの塩焼き。ホルモンにキムチと盛りだくさんの料理。アルコールも。さらに當(dāng)日犬肉が加わった。寫(xiě)真は犬肉料理。筆者提供。
今年の夏の暑さは深刻で、先日勤務(wù)中に熱中癥を発癥し、晝の職場(chǎng)を早退してしまった。數(shù)日後、在日朝鮮人の友人が誘ってくれた暑気払いに出席した。焼肉と豬鍋とスッポンの塩焼き。ホルモンにキムチと盛りだくさんの料理。アルコールも。さらに當(dāng)日犬肉が加わった。
各テーブルに犬肉は一皿。味は淡白で塩をふって食べた。犬を食べさせる店は都內(nèi)にも數(shù)店舗あって、私も新大久保の店を知っている。最後に行ったのはもう10年ほど前だが、エゴマや調(diào)味料で辛く味付けした湯(タン/スープ)と、ゆでた肉を食べたがいずれも獨(dú)特の臭みがあった。
韓國(guó)でも北朝鮮でも三伏と呼ばれる、日本で言うなら土用の丑の日にあたる風(fēng)習(xí)があり、その日に精力をつけるために犬肉を食べる。犬肉は日本のウナギやスッポンのような位置づけにある。しかし、ソウルオリンピックを契機(jī)に犬肉料理の店はソウルの表通りからは消え、動(dòng)物愛(ài)護(hù)団體の非難も近年厳しい。
かつてソウル駅の南の龍山駅にあった韓國(guó)版「飾り窓」、つまるところ売春街の近くに犬肉を食べさせる店が數(shù)軒あって、そのあからさまな欲望の隣り合わせの合理性に笑ってしまった。そんな風(fēng)景は私がソウルに住んでいた2000年ごろはまだ眼にすることが出來(lái)た。今のソウルはつまらない。小ぎれいでツンと澄ましている。龍山駅周辺も売春街は消え、開(kāi)発が進(jìn)んだ。夜には煌々と誘蛾燈のように怪しく光る路地が眠りについた晝?nèi)罩肖藲iくことが私は好きだった。
犬肉は北朝鮮?朝鮮民主主義人民共和國(guó)でも食べたことがある。北側(cè)の擔(dān)當(dāng)者は「何の肉かは聞かないでください」とにやにやと笑う。北では犬肉ではなくタンコギ(甘い肉の意)と呼び、南では犬肉スープのことをポシンタン(補(bǔ)身湯)と呼ぶ。どこか歯切れが悪い。犬肉くらいで北も南も大げさなと思う。
さて、夏休みも終わった。この時(shí)期多くの朝鮮學(xué)校が夜會(huì)と呼ばれるイベントを開(kāi)く。夜會(huì)と言うと中島みゆきさんのコンサートを思い浮かべるかも知れないが、學(xué)校のグランドを開(kāi)放して、父兄が屋臺(tái)を開(kāi)く夏祭りと考えて欲しい。特に母親たちが腕を振るうキムチをはじめとする料理はめっぽう旨い。
ステージで児童が歌を歌い、伝統(tǒng)舞踴が披露される。壇上の子どもの名前を呼ぶ男の野太い聲。拍手。アルコールで出來(lái)上がった大人たちの嬌聲がグラウンドを覆う。夏の恒例行事だ。その一角に座って、友人と料理を食べながら私は、かつてソウルの路地の奧で聞いた夜ごとの喧騒と犬料理の店の獨(dú)特の臭いを思い出していた。
■筆者プロフィール:北岡 裕
1976年生まれ、現(xiàn)在東京在住。韓國(guó)留學(xué)後、2004、10、13、15、16年と訪朝。一般財(cái)団法人霞山會(huì)HPと広報(bào)誌「Think Asia」、週刊誌週刊金曜日、SPA!などにコラムを多數(shù)執(zhí)筆。朝鮮総連の機(jī)関紙「朝鮮新報(bào)」でコラム「Strangers in Pyongyang」を連載。異例の日本人の連載は在日朝鮮人社會(huì)でも笑いと話題を呼ぶ。一般社団法人「內(nèi)外情勢(shì)調(diào)査會(huì)」での講演や大學(xué)での特別講師、トークライブの経験も。過(guò)去5回の訪朝経験と北朝鮮音楽への関心を軸に、現(xiàn)地の人との會(huì)話や笑えるエピソードを中心に今までとは違う北朝鮮像を伝えることに日々奮闘している。著書(shū)に「新聞?テレビが伝えなかった北朝鮮」(角川書(shū)店?共著)。
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