<コラム>中國人客を「そんなに文句があるなら來るんじゃねーよ」と追い返した夫

むらさわりこ    2018年7月18日(水) 14時40分

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中國人夫と暮らしていると、日本人の私には想像もできないような話を持ち込んでくることがある。今回は、夫が日本の飲食店で學(xué)生時代にアルバイトをしていた時のエピソードを紹介したい。寫真は新橋。

中國人夫と暮らしていると、日本人の私には想像もできないような話を持ち込んでくることがある。今回は、夫が日本の飲食店で學(xué)生時代にアルバイトをしていた時のエピソードを紹介したい。

數(shù)年前、夫はとある飲食店でアルバイトをしていた。擔(dān)當は調(diào)理だったが、中國人観光客も多い店だったため通訳をするためにホールに駆り出されることもあった。その日も夫は中國人客にメニューの説明をしていたが、その中國人観光客は非常に嫌な人たちだったそうだ?!袱长瘟侠恧细撙ぁ埂袱猡盲劝菠筏怼工胜嗓确颏送R的な態(tài)度で文句を言い、だんだん夫が怒り始める。我慢をして日本式の「お客様を立てる」接客をしていた夫だったが、ついに堪忍袋の緒が切れた(ちなみに、私からすると夫の堪忍袋の緒は簡単に何度も切れる)。

「そんなに文句があるなら來るんじゃねーよ」と夫はその客たちに言った。しかも「出口はあちらです。宜しければ一緒に行きましょうか?」という嫌味もたっぷり添えたらしい。ここで日本人の私は「客に向かってその態(tài)度はなんだ!」と怒る観光客を想像するが、その中國人客らには良くも悪くもそういう考え方はなかったようで、「年長者に向かってその態(tài)度はなんだ!」と怒ってきたらしい。そう、怒るポイントはそこなのである。夫は「ふんっ!」と言ってその場を去った。結(jié)局、その観光客は何も食べずに帰ったという。

日本人としては、どんなに嫌なお客さんがいてもひたすら耐えるというのがスタンダードである。職人さんならお客さんに言い返すようなことも想像できるが、飲食店の店員がお客さんに「そんなに文句があるなら來るんじゃねーよ」と言うのは、お客さんがどんなに嫌な人だったとしても、その店員が100パーセント悪くなり、「我慢のできない人間として駄目な人」というレッテルを貼られてしまうだろう。

日本人は店員も「一人一人それぞれが店の顔で、一人の店員の態(tài)度は店全體の評価になる」というチームワークのもとに働いている。しかし中國人夫はそうではない。店員とお客という立場にあっても、あくまで個人と個人のコミュニケーションなのである。

また、もし萬が一日本人である私が夫と同じことをしてしまったら、店長に「我慢できずに言い返してしまいました。ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした」と謝罪をするだろうし、謝罪をするのを筋だとするのが日本文化である。しかし夫は當時の店長に「店長!オレ嫌なお客を追い返しました!」と胸を張って言った。つまり夫は個人的に腹が立ったということもあるが、嫌なお客さんから店を守ったという誇らしさまで感じていたのだ。

ちなみにその事件で日本人はドン引きしていたらしいが、中國人の間では「よくやった!」と褒められたらしい?,F(xiàn)在では夫は日本での暮らしも長くなり、當時よりも日本文化を理解しているので、同じような事態(tài)にあっても違う対応をするかもしれない。もちろんこれは中國人夫個人の出來事であり、中國人全員に當てはまる訳ではないが、日本人と中國人の「お客さん」に対する価値観は隨分と違うのだと考えさせられた。

■筆者プロフィール:むらさわりこ

1989年日本生まれ。22歳の時に2歳年上の福建省出身の中國人男性と結(jié)婚。英語を獨學(xué)で習(xí)得後、英會話講師として働く傍ら中國のテレビなどを通し中國語も獨學(xué)で習(xí)得。趣味は語學(xué)と読書。図書館があまりに好きで毎週通っている。結(jié)婚前はベトナム、ニュージーランド、モンゴル、カナダ、ラオス、フランスなど様々な國を一人で渡り歩く。自分のやりたい事や面白い事に國境や言葉の壁は関係ないと考えている。

■筆者プロフィール:むらさわりこ

1989年日本生まれ。22歳の時に2歳年上の福建省出身の中國人男性と結(jié)婚。英語を獨學(xué)で習(xí)得後、英會話講師として働く傍ら中國のテレビなどを通し中國語も獨學(xué)で習(xí)得。趣味は語學(xué)と読書。図書館があまりに好きで毎週通っている。結(jié)婚前はベトナム、ニュージーランド、モンゴル、カナダ、ラオス、フランスなど様々な國を一人で渡り歩く。自分のやりたい事や面白い事に國境や言葉の壁は関係ないと考えている。

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