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ユネスコでパリ本部や、東アジア代表として北京事務(wù)所長を勤めた青島泰之日本技術(shù)者教育認(rèn)定機(jī)構(gòu)専務(wù)理事?事務(wù)局長は「ガラパゴス化した日本の大學(xué)と大學(xué)生を世界に通用させるには教育認(rèn)定という仕組みがある。企業(yè)もこのままでは海外勢に負(fù)けてしまう」と警告した。
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ユネスコ(國連教育科學(xué)文化機(jī)関)のパリ本部で長く勤務(wù)し、東アジア代表として北京事務(wù)所長を6年半間勤めた青島泰之 日本技術(shù)者教育認(rèn)定機(jī)構(gòu) 専務(wù)理事?事務(wù)局長はインタビューに応じ、「ガラパゴス化してしまった日本の大學(xué)と大學(xué)生を世界に通用させるには教育認(rèn)定という仕組みがある」と指摘した上で、企業(yè)もこのままでは海外勢に負(fù)けてしまう、と警告した。(聞き手=八牧浩行Record China社長?主筆)
【その他の寫真】
――般社団法人?日本技術(shù)者教育認(rèn)定機(jī)構(gòu)の専務(wù)理事?事務(wù)局長としてのお話を伺います。
この機(jī)構(gòu)(JABEE)は理學(xué)、農(nóng)學(xué)の一部を含む工學(xué)系の學(xué)界と産業(yè)界と密接に連攜しながら、大學(xué)など高等教育機(jī)関の技術(shù)者教育プログラム(學(xué)科)の審査認(rèn)定を行う機(jī)関です。學(xué)科で行われている教育の質(zhì)が満足すべきレベルにあるかどうか、その教育が學(xué)生の知識や能力の育成に成功しているかを?qū)彇摔筏蓼?。グローバリゼーションの中で、日本の大學(xué)教育の評価を日本的な認(rèn)定基準(zhǔn)だけでやっていたのでは國際的には通用しない。世界の動きに合わせないと世界で通用する技術(shù)者を育てることが出來ない。
日本の大學(xué)は明治以來、第三者評価を拒んできた。學(xué)問の自治、大學(xué)の自治を水戸黃門の印籠のように掲げて、評価されるのを拒否してきた。
――適確でグローバルな認(rèn)定基準(zhǔn)が必要ですね。
今までは、先生が教えたいことを教えるのが教育だと考えられていました。ティーチング(教える)ではなくて學(xué)生のラーニング(學(xué)習(xí))を手伝うということが教育であるという大きな転換があります。4年間、知識と労力をかけて學(xué)んでも、世界の動きに合わせて行かないと、日本の大學(xué)教育も學(xué)生も世界で通用しなくなる。現(xiàn)にそうなりつつあるように思います。
教育がPDCAサイクル(管理業(yè)務(wù)を円滑に進(jìn)める手法)に従って改善が行われているかどうかもチェックする。
――世界のルールに合致するかどうか評価するわけですね。
エンジニア(技術(shù)者)の高等教育機(jī)関(大學(xué))における教育の認(rèn)定はアングロサクソンの世界ではずっと昔から行われていて、國ではなく職能団體がやっている。後輩がしっかりエンジニアリングの教育を受けているかどうか、自分たちが審査をするという文化です。1989年、イギリス、アメリカ、カナダ、アイルランドオーストラリア、ニュージーランドなどアングロサクソンの6つの國の技術(shù)士會、技術(shù)者教育認(rèn)定団體が集まって協(xié)定を結(jié)んだ。アジアの國々も続々この協(xié)定に加盟してきている。
同じような思想で審査認(rèn)定した技術(shù)者教育プログアム(學(xué)科)の質(zhì)の同等性を相互認(rèn)証していこうという協(xié)定です。留學(xué)する時に単位の互換性も出てくるでしょう。エンジニアが國境を越えて仕事ができるようなるのが目標(biāo)です。
――我々にはあまりなじみがない世界ですね。
技術(shù)に対する社會の要求は変わっていくし、技術(shù)も進(jìn)歩するから、教育も昔そのままではなく、変えていかなければならない。ティーチングからラーニングへの転換など、協(xié)定では継続的な議論をしています。
――技術(shù)は全體がかさ上げされて、同じ基準(zhǔn)のもとに いろんな人たちがボランティア的にやっているのですね。
同じ基準(zhǔn)ではないです。國によって歴史も文化も違うので、基準(zhǔn)は同一ではありません。同じような思想に基づいて作られた基準(zhǔn)でそれぞれの団體が審査をします。どこの國でも技術(shù)者が後輩の教育の面倒をみる。皆ボランティアです。大學(xué)の教授だけでなく企業(yè)に勤める技術(shù)者も一緒になって教育內(nèi)容を?qū)彇摔筏蓼埂?/p>
――國連機(jī)関で活躍した青島さんが熱い気持ちで取り組んでいるのはいいことですね。
會長以下、尊敬できる先生方、企業(yè)のエンジニアが無償で日本技術(shù)者教育認(rèn)定機(jī)構(gòu)に集まってくれている。ただ、問題なのは日本ではアングロサクソン的な文化が根付いていないこと。大學(xué)の先生は自身が評価されるのを嫌う文化がある。なかなか教育認(rèn)定を受けようとしない。
認(rèn)定と聞くと、ある最低基準(zhǔn)さえクリア―すればそれで十分とか、大學(xué)のランク付けをするのではないかという誤解がある。學(xué)科の教育が社會の求める教育レベルに達(dá)しているかどうか、それがシステムとして改善を含めPDCAで回っているかを?qū)彇摔工毪韦扦?。何を目?biāo)にするか、學(xué)科がまずそれを設(shè)定しなければならない。最低限の一律のお仕著せの教育をしろと言っているのではなく自分で目標(biāo)を決めてくださいと。
學(xué)科自身が教育目標(biāo)を決め、それに従ってカリキュラムを組む。それを社會に公表し、學(xué)生に周知する。認(rèn)定という「手段」を使って教育のレベルを上げ、かつ國際的な同等性を確保し、國際的に通用するエンジニアを育てることが目的です。
日本で問題なのは、日本企業(yè)の學(xué)生の青田刈りです。就職協(xié)定を決めても守らない。大學(xué)の2年、3年に青田買いをしている。3年で就職が決まったら學(xué)生は勉強(qiáng)などしない。企業(yè)は大學(xué)の4年間の學(xué)習(xí)成果を見ておらず、入學(xué)時の偏差値入學(xué)試験で判斷している。企業(yè)は大學(xué)のイメージだけで學(xué)生を見ており、4年間真面目に勉強(qiáng)した優(yōu)秀な學(xué)生を採用しようとしない。
企業(yè)は入社後社內(nèi)で教育するから大丈夫と言ってきたが、企業(yè)はその力もなくなってきている。あわてて「大學(xué)は何やっているのか」と大學(xué)のせいにしてきている。そして、いまだに青田買いしている。
――就職協(xié)定は完全に形がい化していますね。
世界でこんな國はない。海外は5月が卒業(yè)期で、就職活動はその年の1月ですよ。日本は3年生の春。世界の人が呆れているが、それを止められないのは大學(xué)も企業(yè)も學(xué)生もガラパゴスしているからです。(完)
<青島泰之(あおしま?やすゆき)氏プロフィール>
1947生まれ、靜岡高校卒業(yè)、東京大學(xué)工學(xué)部土木工學(xué)科を卒業(yè)し、スイス?ローザンヌ連邦工科大學(xué)大學(xué)院へ留學(xué)。75年日本鋼管(現(xiàn)JFE)入社。76年東京大學(xué)から工學(xué)博士號。82年ユネスコパリ本部に就職、事業(yè)予算管理課長、奨學(xué)金課長、科學(xué)技術(shù)計畫官などを歴任。97年ユネスコ?ジャカルタ事務(wù)所所長代理、2001年ユネスコ?東アジア代表?北京事務(wù)所長。08年靜岡市教育委員。2010年日本技術(shù)者教育認(rèn)定機(jī)構(gòu)?専務(wù)理事?事務(wù)局長就任?,F(xiàn)在に至る。
■筆者プロフィール:八牧浩行
1971年時事通信社入社。 編集局経済部記者、ロンドン特派員、経済部長、常務(wù)取締役編集局長等を歴任。この間、財界、大蔵省、日銀キャップを務(wù)めたほか、歐州、米國、アフリカ、中東、アジア諸國を取材。英國?サッチャー首相、中國?李鵬首相をはじめ多くの首脳と會見。東京都日中友好協(xié)會特任顧問。時事総合研究所客員研究員。著?共著に「中國危機(jī)ー巨大化するチャイナリスクに備えよ」「寡占支配」「外國為替ハンドブック」など。趣味はマラソン(フルマラソン12回完走=東京マラソン4回)、ヴァイオリン演奏。
八牧浩行
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