2018年5月16日、米華字メディア多維新聞は、中國(guó)で飛行中の旅客機(jī)の操縦席窓が割れる事故が発生したことについて、奇跡的な緊急著陸を?qū)g現(xiàn)して乗員乗客の命を守った機(jī)長(zhǎng)を大絶賛するばかりの中國(guó)世論に懐疑的な見方を示すコラム文章を掲載した。

5月14日午前、重慶発ラサ行き四川航空8633便が飛行中、操縦室の窓ガラスが突然破損して機(jī)體が急降下した。操縦室內(nèi)の気溫が零下30度まで下がり、地上との連絡(luò)が途絶える中、機(jī)長(zhǎng)が冷靜に機(jī)體を操作して緊急著陸に成功、乗客乗員100人あまりが全員生還した。

文章は、ネット上ではこの出來(lái)事を「中國(guó)版ハドソン川の奇跡」と稱し、乗客乗員の命を守った機(jī)長(zhǎng)に対する絶賛の嵐が吹き荒れていると紹介。そのうえで「よくよく考えると、恐ろしい。最近の飛行機(jī)は手動(dòng)操縦の機(jī)會(huì)が少なくなっているからだ。もし機(jī)長(zhǎng)に空軍での操縦経験がなかったら、大慘事になっていたかもしれない。事故の原因を究明し、四川航空の責(zé)任を追及せよとの冷靜な聲は、ネットユーザーの大絶賛の前に隠れてしまっている」と指摘している。

そして「このような大災(zāi)害では、ポジティブな部分だけクローズアップする報(bào)道がしばしば発生する。2008年の四川大地震でも、中國(guó)政府系メディアは犠牲者の數(shù)を伝えず、建物の手抜き工事にもなかなか觸れない代わりに、地震のなかで助け合う人情ばかりを大々的に伝えていた。ネガティブな點(diǎn)ばかり報(bào)じていては社會(huì)全體に悪影響が及ぶというのは理解できるが、長(zhǎng)い目で見れば決して良いことではない。美談ばかりでは根本的な問(wèn)題は解決できず、今回は助かったものの、今後大慘事が起こるのは必然的だ。事故で浮き彫りになった耳の痛い問(wèn)題を直視し、人的な技術(shù)管理の穴を埋めなければならない」と論じた。（翻訳?編集/川尻）