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中國人夫に仕事の愚癡を言うと私にとってはカルチャーショックなアドバイスが返ってきた。資料寫真。
前の職場で仕事が嫌になった事があった。サービス殘業(yè)は當(dāng)たり前で、社訓(xùn)を大きな聲で読むことを強制された。給料は安く、賃金を支払われずに業(yè)務(wù)內(nèi)容でないことをやらされる事など當(dāng)たり前であった。
そんな時、中國人夫に仕事の愚癡を言うとこんな答えが返ってきた。「上司に給料上げてって言いなよ。自分はこれだけの仕事をしてる、成果を出してるって言いなよ。それで給料上げてくれないなら辭めるしかないね」。
まだ私はその當(dāng)時就職して1年ぐらいで「石の上にも三年って言うし、こんなことで辭めちゃいけないんじゃないか…」とうじうじしていた。そんな私に、夫は上司との交渉を勧めてきた(!)私にとってはカルチャーショックを感じた出來事だった。
日本人は一度雇われたら上司や社長に歯向かうことなど最初から考えない。「會社」という大きな集団の一部に、肉體的にも精神的にも組み込まれてしまうからかも知れない?!缸罱鼩垬I(yè)ばっかりで忙しくてさ?」というのは、日本人としては心から嫌で言っていない節(jié)があると思う。
一方、中國人は雇われていようが人を雇っていようが、あくまで「個人」と「個人」の契約なのだ。雇われた側(cè)はお金を稼ぐために決められた業(yè)務(wù)內(nèi)容をこなし、納得できない所は話し合いをする。同じ所で3年は働かなければいけないなんて全く思っていないし(私は日本人なので少しは思った方が良いのでは?と思っている)「起業(yè)」至上主義なのでいつまでも會社員として同じことを毎日繰り返しているのはあまり歓迎されないところがある。
こうして比べてみると日本人と中國人の仕事観は真逆であるのが分かる。私は英會話講師という仕事上、英語圏の人々と毎日仕事をしているが、彼らの仕事観はどちらかと言うと中國に近いと感じている。ただ彼らは中國人ほど起業(yè)にこだわらない。ざっくりとした印象だが全體的に「仕事は仕事。やることやって、さっさと帰って家族との時間を大切にしよう」という雰囲気が強い。
夫の友人(中國人)に日本の企業(yè)に就職した人がいる。日本語も堪能で、周りの人にもぺこぺこしたり、かなり日本社會に順応しているように見える。比較的大きい會社で給料もそれなりにもらっているそうである。彼の中國人妻も働いており、仕事に関しては順調(diào)に見えるが、彼は自身の仕事に不満を持っている。
彼いわく「毎日同じことの繰り返しでロボットになったみたいだ。この年になって男で起業(yè)していないのは少し恥ずかしい。早く起業(yè)資金を貯めて會社を辭めたい」そうである(余談だが「ロボットになったみたい」は私の英語圏の同僚もよく言っている)。
「集団」を重んじて、どちらかと言うと「守り」思考の日本の仕事観?!競€人」を重んじて、まさに「攻め」の姿勢の中國の仕事観。どこかの文化人類學(xué)者の本に「日本と中國―地理的には非常に近いのにこんなに文化が違う國は他にはない」と書いてあったが、正にその通りかもしれない。
■筆者プロフィール:むらさわりこ
1989年日本生まれ。22歳の時に2歳年上の福建省出身の中國人男性と結(jié)婚。英語を獨學(xué)で習(xí)得後、英會話講師として働く傍ら中國のテレビなどを通し中國語も獨學(xué)で習(xí)得。趣味は語學(xué)と読書。図書館があまりに好きで毎週通っている。結(jié)婚前はベトナム、ニュージーランド、モンゴル、カナダ、ラオス、フランスなど様々な國を一人で渡り歩く。自分のやりたい事や面白い事に國境や言葉の壁は関係ないと考えている。
■筆者プロフィール:むらさわりこ
1989年日本生まれ。22歳の時に2歳年上の福建省出身の中國人男性と結(jié)婚。英語を獨學(xué)で習(xí)得後、英會話講師として働く傍ら中國のテレビなどを通し中國語も獨學(xué)で習(xí)得。趣味は語學(xué)と読書。図書館があまりに好きで毎週通っている。結(jié)婚前はベトナム、ニュージーランド、モンゴル、カナダ、ラオス、フランスなど様々な國を一人で渡り歩く。自分のやりたい事や面白い事に國境や言葉の壁は関係ないと考えている。
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