■■■■■2008年02月21日 ■■■■■

【その他の寫(xiě)真】

　20日、行われた日本対中國(guó)戦…一夜明けた21日、各メディアやサッカー関係者は、中國(guó)代表に対して、非常に厳しい見(jiàn)方を示した。その中で、中國(guó)國(guó)家代表のコーチや北京國(guó)安（中國(guó)スーパーリーグ）の監(jiān)督を経て、昨年まで北京理工大學(xué)の監(jiān)督を務(wù)め、青少年の育成などでも評(píng)価の高い金志揚(yáng)氏が自身のブログに前日のゲームの感想を語(yǔ)った。金氏は、國(guó)內(nèi)サッカーファンの信望も厚く、現(xiàn)在は、國(guó)內(nèi)サッカーに対する「ご意見(jiàn)番」的な存在である。

　その記事の一部を抜粋し、日本語(yǔ)訳して転載する。中國(guó)サッカーの「ご意見(jiàn)番」が20日の中國(guó)代表をどう見(jiàn)たのか…非常に興味深い分析が書(shū)かれている。なお、試合內(nèi)容の具體的な分析については省いて、翻訳した。

（引用開(kāi)始）

サッカーは一生懸命だけでは出來(lái)ない?中日戦を見(jiàn)て

サッカーはただ「一生懸命」であるだけでは勝てない。サッカーは「知能」「技能」「體力」が合わさった総合的なスポーツだ。中國(guó)代表は知能と技能では日本に及ばないが、體力は負(fù)けていなかった。そして身體能力は相手より上だ。

中國(guó)代表は、試合中、常に「一生懸命」であった。だが、そうであればあるほど焦りが出て、フォーメーションは崩れ、最後はデタラメなサッカーをやっていた。

この試合、中國(guó)は4枚のイエローを受けた。何度、同じことを繰り返すのか。リ?ウェイフォンはまた1枚のイエローを食らった。彼のようなベテラン選手が自分をコントロールできないなら、若い選手はどうなるのか。

焦りというのは恐ろしい。そして頭を使わず、ただ「一生懸命」だけで相手に勝とうとする考え方はもっと恐ろしい。その結(jié)果、ただ勝てないだけではない。それは我々のサッカーの將來(lái)を擔(dān)う…すなわち試合を見(jiàn)ている子供達(dá)に悪い影響を與えるのだ。

リ?ウェイフォンやジュ?ティンらの一部の動(dòng)作は全く必要のないものであり、我々からすると「見(jiàn)掛け倒しの物笑いの種」という感じだ。

この試合、中國(guó)代表の前半は非常によかった。後半、日本の中盤(pán)が少し変化した。これによって、中盤(pán)のコントロールが効かなくなり、焦りが出てきた。精神的な不安定さはミスを生み出す。最後には、卓球のようなサッカーとなった。ただ後ろからロングボールを蹴り出すだけの盲目的なサッカーだ。

前半と後半は中國(guó)代表の精神狀態(tài)は全く異なり、結(jié)果も違った。前半は、気持ちの部分で強(qiáng)さがあったし、それが相手の中盤(pán)を制約した。何度かチャンスも作った。だが、後半は、相手の変化に、今度は我々が制約された。彼らは中盤(pán)で厳しくプレッシャーかけてきて、中國(guó)にパスの機(jī)會(huì)を與えなかった。これで、中國(guó)の中盤(pán)での優(yōu)勢(shì)を失わせた。

（中略）

全體的に見(jiàn)れば、まず、中國(guó)代表の「一生懸命」は、後半のサッカーを混亂させた。そして、中國(guó)代表の技術(shù)のなさが明らかになった。いやそれだけではない。代表チームの戦術(shù)のなさ、そして何より、道徳的な資質(zhì)のなさ…いずれにおいても、非常にレベルが低かった。

大會(huì)前の、やれ優(yōu)勝だ、やれ日本と韓國(guó)に勝つだ…などという盛り上がりが非常に、滑稽に思えてくる。こういった盛り上がりは、決して悪いものではない。ただ口だけではなく、実際に「勝つためにはどうすればよいか」を考え出さねばならない。現(xiàn)実には、日本戦の後半で、相手のプレッシャーが強(qiáng)くなってきたとき、これに中國(guó)は対応する方法を全く見(jiàn)出せなかった。

もう一つは、両サイドのディフェンスの問(wèn)題だ。今大會(huì)、これまでに中國(guó)代表は4點(diǎn)を失っているが、それら全てが右サイドからの突破からだ。この點(diǎn)を早急に改善しなければならない。次の試合は、リ?ウェイフォンは出場(chǎng)できない。あんな無(wú)意味なイエローが、中國(guó)代表にこんな大きな損失をもたらすというわけだ。

実際、今大會(huì)は勝敗にそれほど大きな意味がない。中國(guó)代表の目標(biāo)はあくまでもW杯出場(chǎng)である。その意味では、日本、韓國(guó)、北朝鮮というのは、格好の相手だ。今大會(huì)を通じて、試合経験を積み重ねればいい。負(fù)けることは怖くない。大切なことは、試合の中から教訓(xùn)を得ること。そして、3月26日のオーストラリア戦（W杯アジア予選）に気持ちの面でしっかり準(zhǔn)備をしていくことだ。

（引用ここまで）

氏の言葉は、W杯予選への期待で締められ、その未來(lái)への希望は失われていないが、隨所に痛烈な批判がある。中國(guó)の多くのサッカー関係者にとっても、歯がゆさとイライラばかりの試合だったといえるだろう。特に、多すぎるイエローと「一生懸命」が空回りしたラフプレーには、実際、國(guó)內(nèi)でも強(qiáng)烈な批判が渦巻いている。

この「ご意見(jiàn)番」の言葉を受けて、代表チームは変わることができるのだろうか。

＜注：この文章は筆者の承諾を得て個(gè)人ブログから転載したものです＞

■筆者プロフィール：朝倉(cāng)浩之

奈良県出身。同志社大學(xué)卒業(yè)後、民放テレビ局に入社。スポーツをメインにキャスター、ディレクターとしてスポーツ?ニュース?ドキュメンタリー等の制作?取材に関わる?，F(xiàn)在は中國(guó)にわたり、中國(guó)スポーツの取材、執(zhí)筆を行いつつ、北京の「今」をレポートする中國(guó)國(guó)際放送などの各種ラジオ番組などにも出演している。