日本人男性が感心した、中國の職人の信念―中國メディア

人民網(wǎng)日本語版    2016年12月11日(日) 13時10分

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50代の鳥居さん夫婦は、地元の奈良で中國の文化財を売る小さな店を開いている。二人は、自分のしたいことをして生活を楽しんでいる日本人の代表で、一年中、日本各地に足を運んでいる。

50代の鳥居さん夫婦は、地元の奈良で中國の文化財を売る小さな店を開いている。二人は、自分のしたいことをして生活を楽しんでいる日本人の代表で、中國文化財や古代文化を熱心に研究する地元の機関に所屬し、毎年、寛大に寄付を行っているほか、各地の博物館が開催する展覧會巡りをするため、一年中、日本各地に足を運んでいる。新快報が報じた。

體は健康とは言えず、醫(yī)師からは遠出の旅行にはあまり行かないようにと言われている鳥居さん夫婦だが、1?2年に1回は必ず中國に旅行に行くという。中でも、2人がよく行く場所は広州だ。

●広州で工蕓品を探すのが大好きな鳥居さん

鳥居さんは取材に対して、「12月に広州に旅行に行くつもり。もうこれで8回目の広州旅行になる。広州の舊市街?西関には、骨董品を売る店や露店、定期市がたくさんある。小さな店の店主もその道のプロで、感服させられる。広州の博物館や研究資源は豊富で、オープン。學(xué)者も外國人と喜んで交流してくれる。広州には、広繍(刺繍)、広彩(瓷器)、粵劇(広東オペラ)、宮燈(ランタン)、戯服の製作など、長い歴史を誇る技蕓が殘っており、広州の友人が高齢の職人やその後継者に會いにつれて行ってくれたことがある。精巧で美しい手工蕓品を探して買う以外に、そのような素晴らしい技蕓を見ることもできる」と話す。

そして、「有名な茶道や香道、陶瓷など日本の多くの文化は、中國の唐の時代に伝わったもの。伝統(tǒng)ある家の普段のライフスタイルや信仰、文化の中には、その時代の特徴に忠実に従ったものもある」と興奮気味に語り、「私は中國語があまり上手ではないけど、逆にそのおかげで言語の壁や縛りがなくなり、文化と物品そのものから2つの文明間にある昔からのつながりを感じることができ、いつもサプライズと収穫がある」と語った。

●仲間集めて定期的に広州で「お寶探し」

中國の文化財との「縁」について、鳥居さんは、「若い時は貧乏だったため、望んでいるような生活はできなかった。約20年前、懐が寒く、今のように気に入ったものを好きに買うことはできなかった。必要なものを買う時は、安い物が売っていることで有名だった中華街に行ったものだ」と笑いながら話した。

そして、ほほ笑みながら、「當(dāng)時の中華街は、中國から來たばかりの移民がたくさんおり、生活費の足しにするために、故郷から持ってきた物を安く売っていることがあった。私も、建盞、黒釉、白瓷の食器などを買ったことがある。これらは美しく味わい深いものであり、大切にしてきたので今でも使える。あの頃から、中國にずっとあこがれ、行きたいと思っていた。こんなに美しいものを作れる民族はどんな人たちなのか見に行きたいと思っていた」と語った。

中年になったころ、仕事も安定し、経済的にも余裕が出てきたため、鳥居さんは妻と共に、遠くへ旅行に行くことができるようになった。そして、念願がついにかない、広州の店に行って、「身分不相応」な文化財や工蕓品もたくさん買ったという。

「好きだから、次から次へと買ってしまい、すぐに家が文化財や工蕓品であふれ、置き場がなくなってしまった。當(dāng)時、同じ趣味を持つ地元の人が私のコレクションを見によく私の家に來て、『どこで買ったのか』とよく聞いていた。それで、6年前、思い切って自宅近くに文化財を売る店を開いたほか、時々、日本の友人を連れてお寶探しに広州へ行っている」と鳥居さん。

●結(jié)果や將來を気にすることない職人の信念に感心

長年、商品を買ったり、交流したりしているため、鳥居さんは広州で文化財を売る店の店主や手工蕓の職人とも仲良くなり、広州に來るたびに、一緒に食事もする。そして、職人の工房も見學(xué)する。博物館や文化財ストリートのほか、鳥居さんは、郊外にある手工蕓の工場や古い街にある刺繍工場にも足を伸ばし、高齢の職人やその後継者を訪ね、手工蕓品がどのように誕生するのかを自分の目で確かめている。

「年を取ると、どのように後継者に伝えて行くかを考えるようになるのかもしれない。一つの技術(shù)を本當(dāng)の意味で後代に伝え、社會で淘汰され、単に『昔はこのような物があったんだね』と言われるだけのものにならないようにしなければならない」と鳥居さん。

また、「茶道や香道、清水焼など、日本の手工蕓は現(xiàn)在、全世界で人気となっており、外國人が爆買いしている。でも、私の友人である広州の職人たちのほうがもっとすごいと、私は思う。彼らは、もっと長い歴史において苦難と試練を乗り越え、先祖から伝わって來た技蕓をそのまま受け継いでいる。そのような職人と知り合い、その作業(yè)場や家に行ったことがあるが、その多くはそれほど良い暮らしはしていなかった。その物質(zhì)的生活の水準(zhǔn)は、彼らの技術(shù)と釣り合っていない。彼らが心を込めて一生懸命作った蕓術(shù)品を高く評価する人がいないというのはとても殘念なこと。それでも、彼らは技蕓を伝え続けている。結(jié)果や將來を気にすることないその信念には、感心させられる」と続けた。

さらに、鳥居さんは、「私たちはお金で文化財を買い、取るになりない力で一時的に歴史と美を保管する。それでも、宇宙を超える長い時間をそのお金で買うことはできず、古代から技蕓を伝えてきた人へ敬意を示すにも全く物足りない」と真剣な目つきで語った。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集KN)

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