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外國人と交流する際、相手社會の基本的な禮儀作法は知っておいた方がよい。日本人には、そういう意識がとりわけ強(qiáng)いようです。資料寫真。
外國人と交流する際、相手社會の基本的な禮儀作法は知っておいた方がよい。日本人には、そういう意識がとりわけ強(qiáng)いようです。まあ、日本は禮儀作法にやかましい國なので、相手に対して失禮があってはいけないと強(qiáng)く感じるのでしょうか。それはそれで、よいと思います。
ですから、日本と中國のビジネス交流がいよいよ盛んになってきた時期には、中國人のマナーを紹介する雑誌記事なんかがずいぶん出ました。私も編集部員をしていた月刊誌で、ずいぶんそんな記事を書いた。
さて、中國人の挨拶は基本的に握手です。これは中華人民共和國になってから西洋から導(dǎo)入した習(xí)慣です。おっと、正確に言えばソ連、つまり今のロシアからですね。それまではよく、自分の胸の前に両手を組み合わせて、相手に対する敬意や感謝を示していた。拱手(きょうしゅ、ゴンショウ)と言います。中國映畫の時代物なんかで、よくやっていますね。
さて、中國人が日本人風(fēng)の「お辭儀」をしないのかと言えば、実はします。日常生活における挨拶では、たしかにしません。ただし、深い感謝を示したり心から謝罪する時にはきちんと相手に頭を下げます。中國人にとっては、かなりインパクトのある動作です。
そうですねえ。中國人はよく、「日本人は禮儀正しい」と評価するのですが、これは日本人の「お辭儀」の動作を見て受ける印象も、影響しているのだと思う。日本人にとっては日常的な動作と頭では分かっていても「日本人は常に、相手に対する感謝を示し、自分を卑下する姿勢を示す」と、感覚的に受け取ってしまうでしょうからね。
ちなみに、中國語で「頭を下げてのお辭儀」は「鞠躬(ヂューゴン)」と言います。「鞠」は「體を小さく丸くする」で、「躬」は「體を弓のようにする」。ですから、日本人がする軽く頭を下げる會釈ぐらいでは「鞠躬」にはならないとも思えるのですが、中國人は日本人が軽くお辭儀をしても「あ、『鞠躬』している」と思うようです。
中國人にとって「鞠躬」すなわち「お辭儀」とは、そうですねえ、日本で言えば不祥事を起こした會社の責(zé)任者が、記者會見なんかで深々と頭を下げますよね。ああいった動作を意味するわけです。
河北省ケイ臺市では23日、市長をはじめとする市政府の幹部7人が、同市で20日に発生した大洪水について、「対応能力が不足していた」などと謝罪して、頭を下げました。今後は省の調(diào)査が始まることになりますが、「どんな処分も受け入れる」と表明したことからは、彼らは事態(tài)の重大さを痛感していると判斷してよいでしょう。
ただ、日本の會社の「不祥事記者會見」を見慣れた目からすれば、お辭儀がなんか、決まっていないようにも見える。まあ、慣れていないのでしょうから、そこだけを取り上げて批判するつもりはありませんが。
逆に日本の「不祥事記者會見」ではあまりにも非の打ちどころのない頭の下げ方をした社長さんなんかに「おいおいおい。形はビシッと決まっているけど、批判をかわそうとしているだけじゃないのかい。本當(dāng)に心から反省しているのかね」なんて言いたくなることも、ありますからねえ。私って、意地が悪すぎかな。
私がこれまでに見た中國人の「お辭儀」で、もっとも印象に殘ったのは、2008年5月12日に発生した四川大地震の時に、同省幹部がした「お辭儀」でした。地震発生からしばらくしてから正式な場で、各方面からの絶大な支援に対する感謝を示しました。とてつもなく苦しい狀況にあって、國內(nèi)外からの支援を本當(dāng)にありがたいと感じる心が伝わってくるお辭儀でした。(7月26日寄稿)
■筆者プロフィール:如月隼人
日本では數(shù)學(xué)とその他の科學(xué)分野を勉強(qiáng)したが、何を考えたか北京に留學(xué)して民族音楽理論を?qū)煿?。日本に戻ってからは食べるために編集記者を稼業(yè)とするようになり、ついのめりこむ。毎日せっせとインターネットで記事を発表する。「中國の空気」を読者の皆様に感じていただきたいとの想いで、「爆発」、「それっ」などのシリーズ記事を執(zhí)筆。中國については嫌悪でも惑溺でもなく、「言いたいことを言っておくのが自分にとっても相手にとっても結(jié)局は得」が信條。
■筆者プロフィール:如月隼人
1958年生まれ、東京出身。東京大學(xué)教養(yǎng)學(xué)部基礎(chǔ)科學(xué)科卒。日本では數(shù)學(xué)とその他の科學(xué)分野を勉強(qiáng)し、その後は北京に留學(xué)して民族音楽理論を?qū)煿?。日本に戻ってからは食べるために編集記者を稼業(yè)とするようになり、ついのめりこむ。毎日せっせとインターネットで記事を発表する?!钢袊慰諝荨工蛘i者の皆様に感じていただきたいとの想いで、「爆発」、「それっ」などのシリーズ記事を執(zhí)筆。中國については嫌悪でも惑溺でもなく、「言いたいことを言っておくのが自分にとっても相手にとっても結(jié)局は得」が信條。硬軟取り混ぜて幅広く情報(bào)を発信。
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