日本が誇る「匠の精神」も、過ぎたるは及ばざるが如し―中國メディア

人民網(wǎng)日本語版    2016年7月12日(火) 0時(shí)30分

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日本人の血の中には、「匠の精神」という精神的財(cái)産が流れている。多くの製造メーカーはこの精神を、企業(yè)文化の精神の中核とし、蕓術(shù)品と呼ぶにふさわしい數(shù)多くの「メイド?イン?ジャパン」を生み出した。

日本人の血の中には、「匠の精神」という精神的財(cái)産が流れている。多くの製造メーカーはこの精神を、企業(yè)文化の精神の中核とし、蕓術(shù)品と呼ぶにふさわしい數(shù)多くの「メイド?イン?ジャパン」を生み出した。新華網(wǎng)が伝えた。

そこで多くの學(xué)者は、中國の製造業(yè)がハイレベルなモデルチェンジをするためには「匠の精神」を持たなければならないと提唱している。しかし、このような精神を敬い認(rèn)める一方で、弁証法に従えば、すべての物事には二面性があることもまた事実。過ぎたるは及ばざるが如しで、「匠の精神」に依存を深めれば、発展を制限することにもなりうる。

◆ケース1 リンナイ

ガス関連機(jī)器の世界的なリーディングカンパニーであるリンナイの工場(chǎng)で、従業(yè)員一人一人は持ち場(chǎng)につく前に、厳しい研修を受けなければならない。ボルトをしめるような単純な作業(yè)であっても、従業(yè)員は3萬回の作業(yè)をゼロミスでこなさなければ合格にはならない。

リンナイ瀬戸工場(chǎng)では、詳細(xì)かつ複雑な検査が行われている。ある給湯器生産ラインには26の検査工程がある。部品は數(shù)時(shí)間ごとに抜取検査を行う。組立完了後、すべての給湯器のガス漏れ?漏電?漏水検査を行い、このすべての検査に合格しなければ出荷できない。

生産で完璧主義を追求することで、効率が低下し大きな浪費(fèi)が生まれる。例えばリンナイの生産ラインでは內(nèi)部部品とまったく関係のないカバーを取り替えただけでも新製品と見なされ、検査を受け直さなければならない。すべての検査を一からやり直すため、時(shí)間とコストが浪費(fèi)される。

こうした狀況では、製品に新機(jī)能を追加したくても、長すぎる検査で新製品の市場(chǎng)投入が遅れてしまう。

◆ケース2 工業(yè)用ブラシ

オウンドメディアで有名になった蘇清濤氏は「匠の精神の過度な発揮が日本製造業(yè)の衰退を加速」という記事の中で、自らの経験を次のように振り返っている。

蘇氏は當(dāng)時(shí)、工業(yè)用ブラシを生産する民間企業(yè)の営業(yè)マンだった。主な取引先は外資系企業(yè)で、生産設(shè)備の中國現(xiàn)地化によるコスト削減をサポートしていた。取引先の日系企業(yè)はそれまで、日本から購入した工業(yè)用ブラシを使用していた。その品質(zhì)は中國製より優(yōu)れ、使用壽命は中國製の約1.5倍だった。ところがその価格は中國製のほぼ10倍だったのだ。計(jì)算をすれば、コストパフォーマンスで中國製に遠(yuǎn)く及ばないことが分かる。日本人も國を愛するが、ビジネスはビジネスであり、すぐにコストパフォーマンスが優(yōu)れた中國製品に切り替えたという。

中國企業(yè)の作る製品は多くの場(chǎng)合、機(jī)能ばかりを重視し、審美的価値やそれが消費(fèi)者にもたらす印象をそれほど気にしない。日本企業(yè)は逆にその點(diǎn)に力を入れる。匠がこだわりを追求することはいいことだが、その心意気に金を払う客がいることが前提となる。

◆ケース3 日本のIT産業(yè)

日本のIT産業(yè)には獨(dú)特な見方がある。それはITを製造業(yè)の一種とみなしている點(diǎn)だ。狂気じみた品質(zhì)管理により、バグを一つ一つ見つけ出そうとし、低品質(zhì)のソフトの市場(chǎng)流通を絶対に認(rèn)めない。そのため、日本のソフトは高品質(zhì)でバグが少ないが、開発期間が長すぎ、市場(chǎng)投入が大幅に遅れる。これは日本が日進(jìn)月歩のIT業(yè)界でトップの地位を占められない原因だ。

「匠の精神」を発揮することで、確かにより良い製品を作ることができるが「マージナルコスト」の増加と「限界利益」の減少という法則のもとでは、製品の質(zhì)が一定程度に達(dá)したにも関わらず、さらに「匠の精神」を発揮し、より良くしようとした場(chǎng)合、割に合わなくなるかもしれない。

そのため日立で16年の勤務(wù)歴を持つ京都大學(xué)?東北大學(xué)教員の湯之上隆氏は著書「日本型モノづくりの敗北」の中で、「匠の精神と匠の技に過度に依存することで、製品の標(biāo)準(zhǔn)化と汎用化をないがしろにし、低コストの量産能力が大きく不足した。性能と指標(biāo)にこだわりすぎ、市場(chǎng)の実際の需要を無視し、不要なコストを費(fèi)やした。これにより市場(chǎng)に変化が生じた際に、研究開発面で直ちに製品の調(diào)整が行えなかった」としている。

資本市場(chǎng)において、経営者は利益を重視するものだ。コストパフォーマンスを求めない取引先が占める割合は非常に低いといえるだろう。(提供/人民網(wǎng)日本語版?編集YF)

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