2016年5月10日、北京では連日、早朝の晴天が続いており、日光が降り注ぎ全身がぽかぽかと溫まる。ところで、人類(lèi)は光と熱を生む太陽(yáng)を作れるだろうか？舊ソ連の高卒の若き少尉が、1950年代にこの問(wèn)題に言及した。この勇敢な「空想」は今世紀(jì)中頃、現(xiàn)実になるかもしれない。太陽(yáng)の熱核融合反応を模倣することで、國(guó)內(nèi)外の科學(xué)者は人類(lèi)初の「人工太陽(yáng)」を建造している。これはほぼ無(wú)限のクリーンエネルギーをもたらすことになる。人民日?qǐng)?bào)海外版が伝えた。

「國(guó)際熱核融合実験爐（ITER）計(jì)畫(huà)」は、EU、中國(guó)、米國(guó)など7大エコノミーによって推進(jìn)される。経費(fèi)は総額50億ドル（1998年のレート）に上り、すでに30數(shù)年に渡り推進(jìn)されている。2019年に完成し、2050年に実用化される見(jiàn)通しだ。

中國(guó)が生産?設(shè)計(jì)を擔(dān)當(dāng)した初の超大型モジュール「パルス高圧変電所（PPEN）」（1臺(tái)目）のメイン変圧器は先月末、「人工太陽(yáng)」施設(shè)の建造地であるフランスに運(yùn)ばれた。各種施設(shè)の竣工に伴い、人類(lèi)は「人工太陽(yáng)」という目標(biāo)に近づきつつある。

なぜ「人工太陽(yáng)」を作らなければならないのだろうか？これは人類(lèi)の長(zhǎng)期的なエネルギー危機(jī)によるものだ?，F(xiàn)代以降、人口増、工業(yè)の発展により、石炭?石油?天然ガスなど化石エネルギーの消耗が加速している。人類(lèi)は自然資源をあと200?300年しか使用できず、原子力エネルギーも數(shù)百年しか使用できないと見(jiàn)積もられている。

また、石炭や石油などのエネルギーの燃焼は、溫室効果ガスや酸性雨を引き起こしやすく、深刻な環(huán)境破壊につながる。原発のエネルギーは核分裂作用（エネルギー生成の過(guò)程は核融合と正反対）によって生まれ、必要な原材料は希少価値が高い。これによって生まれる廃棄物を安全に処理することはできず、放射能漏れの恐れもある。

私たちの世代だけではなく、子供や孫たちはどこからこれほど多くのエネルギーを手にするのだろうか？科學(xué)者はこの恐ろしい問(wèn)題を掲げ、核融合に目を向けている。（提供/人民網(wǎng)日本語(yǔ)版?編集YF）