拡大
「北京は本當(dāng)に住みにくい。もう帰りたくない」。こう語るのは、北京出身の李さん夫妻(仮名)だ。寫真は筆者撮影?!钢袊螇簟工驈?qiáng)調(diào)する習(xí)近平指導(dǎo)部だが、経済は徐々に悪化しているようだ。寫真は「中國の夢」スローガン。
(1 / 2 枚)
「北京は本當(dāng)に住みにくい。もう帰りたくない」。
【その他の寫真】
こう語るのは、北京出身の李さん夫妻(仮名)だ。2人は中國企業(yè)の東京支店勤務(wù)で、すでに20年以上も東京に住んでいる。2人とも両親が健在で、時々北京に帰るのだが、PM2.5(微少粒子狀物質(zhì))などの環(huán)境汚染に加えて、年々物価が上がっており、庶民の家計を圧迫しているという。
「10年ほど前は日本の方が物価が高く、ブランド品などは北京で買っていたが、いまはその逆」と李さんの奧さん。
さらに、2年前の習(xí)近平(シー?ジンピン)指導(dǎo)部発足後、「ぜいたく禁止令」が出され、「ブランド品はおろか、日本料理店やちょっと高級なレストランにも、人目をはばかって出入りしなくなった」とため息をつく。
筆者も、この1年間で北京や上海、天津、深センを訪れたが、物価の高さにビックリする。ホテルの宿泊代はこの10年で2倍から3倍に跳ね上がり、それに伴い、飲食代も同じくらい値上がりしている。
中國では2008年のリーマンショック以降、経済をけん引してきた歐米向け輸出が振るわず、今年に入り、好調(diào)だった不動産を中心に頼みの內(nèi)需も落ち込んでいる。製造業(yè)の景況指數(shù)も11月は前月比0.5ポイント低下、2カ月連続で前月水準(zhǔn)を下回り景気の減速感が強(qiáng)まっている。
中國人民銀行(中央銀行)は11月下旬、銀行の貸出と預(yù)金の基準(zhǔn)金利を引き下げた。利下げは12年7月以來、2年4カ月ぶり。貸出金利(期間1年)は0.4%下げて5.6%となった。景気の下支えが狙いとみられる。
例年12月開催の中央経済工作會議では春の全國人民代表大會(國會)で打ち出した「7.5%前後」の年間の経済成長率目標(biāo)を「7%前後」に下方修正。中國経済は二ケタ成長が當(dāng)たり前の期間が長かったが、徐々に減速しているのは明らかだ。
実際、先に発表された昨年の経済成長率は7.4%と天安門事件が発生した1989年以來、23年ぶりの低さだ。
民間非営利のシンクタンク「全米産業(yè)審議會」は中國の15-19年の成長率は年平均で5.5%、20-25年は3.9%程度と予測する。
習(xí)近平國家主席はこのような低成長を「新常態(tài)」と名付けて、「安定成長の経済狀態(tài)が常態(tài)化する」と指摘しており、中國経済の減速?停滯に予防線を張っている。
新たな1年を踏み出すに當(dāng)たり、これまで中國頼みだった日本企業(yè)も新たな対応を迫られるかもしれない。
◆筆者プロフィール:相馬勝
1956年、青森県生まれ。東京外國語大學(xué)中國學(xué)科卒業(yè)。産経新聞外信部記者、次長、香港支局長、米ジョージワシントン大學(xué)東アジア研究所でフルブライト研究員、米ハーバード大學(xué)でニーマン特別ジャーナリズム研究員を経て、2010年6月末で産経新聞社を退社し現(xiàn)在ジャーナリスト。
著書は「中國共産黨に消された人々」(小學(xué)館刊=小學(xué)館ノンフィクション大賞優(yōu)秀賞受賞作品)、「中國軍300萬人次の戦爭」(講談社)、「ハーバード大學(xué)で日本はこう教えられている」(新潮社刊)など多數(shù)。
Record China
2015/1/20
Record China
2015/1/15
Record China
2014/8/20
Record China
2015/1/14
Record China
2014/12/22
ピックアップ
we`re
RecordChina
この記事のコメントを見る